私はかつて美容部員をしていた事があります。そこで仕事をしていると、やはり年配のお客様が多かったように感じました。帳簿を付けていたのですが、お客様それぞれの肌状態や、どの化粧品を使っているかなど、接客時の会話の詳細を残して管理していました。美容部員を常設させるくらいですから、良いお値段の商品も少なくなかったのですが、当時まだ二十歳そこそこの若者だった私には疑問がありました。ここに通っているお客様は皆、高額の化粧品を使っているのに、肌の調子が良くなっていかないのです。でも、皆さん同じように満足しているのです。良い物を使っているから今の状態を維持できているとおっしゃっていました。どうして改善されない事を不思議に思わないのか不思議でしたが、ご本人が満足されているのに口を出す事も出来ませんでした。その後も美容を学んだうえで私が導き出した答えは、正しい使用量をしっかりと守る事だと、私は思いました。例えば美容法の中には、安い化粧水をバシャバシャ使うというものがあります。たっぷりと肌に栄養を与えてあげる事が重要なのです。それを踏まえて考えると、たくさんの肌に良い成分が入った高額な化粧水を使っても、もったいないからと無意識に量を少なめに使ってしまっては、その成分は十分に発揮しきれないのです。更に、水分をしっかりと与えられていない分、乾燥の原因になってしまうのです。使う分量はしっかりと守りたいですね。